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夏も近づいてきたのでYZ250のキャブセッテイングを夏用にしてみた。

社長 河野
更新日

気温30度を超えればアイスがうまい。

ついこの間まで、寒い寒いと言っていたのが、日によってはソフトクリームがうまい夏を感じるような日もある。

ついこの間までワークマンのジャケットが手放せなかったのに、今ではTシャツを着ないと暑くてしょうがないくらいだ。

さてこうなると、変わるのは服ばかりではない。特にバイクのキャブレター車にとってはキャブセッティングも季節によって変わるものである。

ちなみにキャブレターとは液体のガソリンを気体にするための機器である。

電気で同じことをするインジェクションモデルでは、気温などは「センサー」ですべてデーターをひろうので、夏になったからといって特になにもする必要がない。

またキャブ車でも、ナンバー付の市販車はパワーがそこまでないかわり、標準設定がカバーする幅がとてつもなく広いので、特になにも心配する必要がない。

キャブ車にセッテイングは当たり前。

だが私の持っているモトクロス車のYZ250は、レーサーかつキャブ車なので、そういうわけにはいかない。

これも標準セッテイングならあえてなにもしなくてもよいくらいだが、特にパワーを狙って冬の間に「冬仕様」に変えていたから、ちょっとマズイのだ。

このままではおそらくもっさりした、パワーのないだるいフィーリングになりそうだ。ゴールデンウィークに休みなしで働かされた代わりに、近日中に走る機会をもらったので、先に変更しておこうと思う。

本来アウトな仕事中にさっさと変えてしまったのは、他のスタッフにはくれぐれも内緒にしてくれ。

さてキャブレターにはアクセル開度により、担当する部品が違う。写真は「メインジェット」だ。他にジェットニードル、パイロットジェットなどがある。

基本的に冬は燃料を濃いめに、夏は薄めにが、気温についての変更セオリーだが、硬い路面か砂地のような抵抗の多い路面か、また乗りての好みよっても変更するのだ。

ちなみにこのバイクのキャブはケイヒンのPWKだ。半月断面のスロットルバルブが鋭いレスポンスと扱いやすさを両立しているぞ。

「ジェットニードル」は針のクリップ段数でも濃さを調整する、主に中間開度の調整をになう部分だ。全体のところは今回この赤丸のセッテイングにすることにした。

メインジェットとパイロットジェットはキャブのこの部分から同時に交換できる。比較的簡単な作業だが、やわらかい金属なので無理をすると折ったりしてしまう。注意が必要だ。

エアクリーナーの掃除を忘れていた。

ついでにエアクリーナーをチェックすると前回走ったまんまだった。HSRの埃が黒くついているが、これはガソリンで洗うときれいになる。

しかし灯油じゃないと接着部が痛むからダメ、という人もいるのだが、傷んできたら交換するつもりであえてガソリン使う。さっぱり汚れが落ちるからその方がよいと思うのだ。

・・で、洗い終えたガソリンがこちら。汚れが沈殿しているのがわかる。フィルターはこのあと乾燥させてから、スプレー式のフィルターオイルを吹付、なじませる。

吸気の抵抗がないわりにホコリをよくとるのでエンジンオイルをしみこませるよりおすすめだ。また個人でする時は廃油処理は廃棄の規則にのっとり十分注意してくれ。

キャブ内の針の太さや形状で燃料の量を変える。クリップの位置関係を変えると2.5、1.5というような位置にもできる。

またニードルの太さを変える事でも変更できる。太い方が薄く、細い方が濃くなるわけだ。

このバイクは2サイクルエンジンなので、マフラーがチャンバーと呼ばれる膨張室になっている。胃袋のような独特な形だ。

一般的に低速がなく高回転型と言われる2サイクルだが、うまく乗ると非常に楽しい。また軽いので転倒したあと起こすのも比較的楽だ。

今の4サイクルモトクロッサーは気温の部分はある程度自動補正されるので、今回のようなセッテイングは必要なくて楽だ。路面状況や乗り手の好みなどはスマートフォンやチューナーを使うことで簡単に変更できる。やはり新しいものはよくなっているのだ。

さて今回整備したのは自分のバイクだったが、YSP大分はYZのようなコンペモデル(レーサー)の整備にも対応している。わからないことがあったら聞いてもらえると、個人的に唯一の趣味でもあるのでうれしいのだ。

事実時々はそういうレーサーの整備の依頼もいただいているのでよかったら相談してほしい。